生理がつらい!放置しないで月経困難症・子宮内膜症

生理がつらいという方は年々増えています。ひどい生理痛、つまり月経で本人が困っている状態を月経困難症といいます。月経困難症の方は約800万人で医療機関を受診している方はその10%の方だけといわれています。月経困難症をひどくさせる病気では、子宮内膜症が多く、10人に1人にあります。また子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮奇形も原因となります。

生涯月経回数の増加:晩婚化・晩産化、少産化、授乳期間の短縮

現代の方は、仕事や勉強、家事、お子様の教育などあまりに忙しく、出産する機会も少なくなってきています。それに伴い女性が一生涯で経験する月経回数は多くなっています。昔は生涯の月経回数は40~50回程度だったそうですが、現在はナント!400~450回となっています。月経が多ければ、それだけ月経でつらい思いも多くなります。

月経困難症から子宮内膜症

子宮内膜は、子宮内にあり月経時に出血を起こすところです。子宮内膜症は、子宮内膜が本来あるべき子宮以外にできてしまう病気です。多くは卵巣や子宮周囲の腹膜に発生します。月経が多くあることで子宮内膜症になりやすくなり、月経困難症が悪化します。また月経困難症がある方は子宮内膜症の可能性があります。

子宮内膜症から不妊、卵巣癌化、産科合併症など

子宮内膜症は月経困難を起こすだけではありません。子宮周囲に癒着をおこし不妊症の原因になります。子宮内膜症の50%で不妊になり、不妊症であれば25~50%で子宮内膜症があります。また、子宮内膜症は癌化することがあり、卵巣に子宮内膜症ができるとチョコレート嚢腫といわれますが1%程度で卵巣癌が発生します。前置胎盤や常位胎盤早期剥離といった妊娠中の重篤な病気のリスクがあがることも知られています。そしてメンタルの不調や心血管疾患などのリスクもあがるといわれています。

生理痛は放置しない

生理痛、つまり月経困難症を放置することで、子宮内膜症を悪化させてしまえば、多くの病気が起こりえるのです。また月経困難症により仕事などに支障がおこり、それに伴う労働損失は4911億円と試算もあります。生理がつらい、月経困難症かもしれないという方は我慢せず産婦人科受診しましょう。

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